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瀬高上庄の八坂神社で7月21日から始まる、祇園祭。その祭礼の期間中は各家が献灯し、花鳥風月を描いた高さ2.5メートル、直径1メートルの大提灯が町内を練り歩きます。この大提灯は和紙に布や魚のうろこ、虫、木の皮などを使って緻密な作業によって作られたまさに芸術品です。勇壮さや派手さはありませんが、380年余りも続く伝統と、県内では他にれいを見ない奇祭として知られています。 (県指定有形文化財) |
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| ■大提灯について(大提灯保存会) | ||||||||||
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毎年7月21、大きな提灯があかあかと揺れながら上庄をめぐる。あかりをすかす素材は、白い糸をめぐらせたように見える。糸、ではない?和紙だ。こよりにしているのかと目をこらすと、一筋一筋切ってある。幾重にも折られた和紙を6〜7時間木槌で叩いてなめし、それを鋭い刃物で糸のように切る。息を止めて、全神経を指先に集中させて。それぞれに職業を持つ太い指が、こんなにも繊細な技を見せる。大提灯保存会の7名の男性たちが作りつづけること4年。祭礼までの1ヶ月、夜ごとに集まっては大提灯に取り組む。 戦記ものを題材にした絵は瀬高在住の徳永束氏によるもの。雅号をもつ"先生"の絵は躍動感あふれ、提灯が灯ると浮かび上がり動き出す。この絵の描かれた線だけ残して、和紙を切るのである。布や魚のうろこ、虫、木の皮などが、取り去られた和紙に代わって再び絵となる。 神経を削りながらようやく作り上げた、高さ2.5メートル、直径1メートルの大提灯。命がポッと灯り町を巡るとき、保存会の人々は何よりの喜びを感じるという。 760余年の伝統をもつ大提灯は、昼間の仕事でどんなに疲れていても、こうして集まり、一心に作りつづける保存会の人々の手と和が大切に守り継いでいることを覚えていたい。 (平成5年度町政勢要覧より) |
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