博多なすのことをもっと知って欲しいから、皆さんのご質問にお答えします!!
| なす全般編 | |
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3. 「”なす”と”なすび”・・・どっちが本名なの? 」 |
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さて、「なすびとなす」どっちが本当って言う話ですが、昔々の記録を調べていくと、東大寺正倉院文書に、天平勝宝2年(750)6月21日にナスが献上されたとの記録があり、この記録では、ナスを奈良比(なすび)と記載しています。平安時代の倭名類聚鈔(源順、923〜930年)でも、ナスを「奈須比」と記しています。なすびの語源には、夏に味が良いという意味の「夏味」が変化した、という説や中が酸っぱい実「夏酸実」からつけられた、などの説があります。ナスという言葉が出てくるのは、その後で、宮中の女房詞であった「なす」が一般的な名前になりました。 女房詞とは、室町時代初期に宮中に仕える女官たちの間で上品な言葉遣いとして用いられていた表現のことで、今でも言葉の前に「お」をつけて、腹を「おなか」、強飯(こわめし)を「おこわ」、欠餅(かきもち)を「おかき」と呼びますが、これも女房詞です。そのほかにも「牡丹餅」と「おはぎ」と言うように同じものでもその季節によって呼び方が変わる例もあります。これらも女房詞が現在も生きている例です。現在の日本では、「なす・なすび」ともに呼び方としては正しいということでしょうか。 さて、日本のことわざに「瓜のつるになすびはならぬ」という言葉がありますが、「なす」の学名は、Solanum melongena L.(ソラナム・メロンゲーナ)」という名がついています。これは植物分類を確立したリンネが付けたもので、Solanumとはナス属という意味で語源となったラテン語のSolamen(ソラナム)には、「鎮静」という意味があります。そしてmelongena(メロンゲーナ)には、メロンという言葉が使われているように「ウリがなる」という意味があります。 中国では、古くは「崑崙紫瓜(こんろんしくわ)」「落蘇(らくそ)」などと言われていたようですが、現在は「茄」「茄子」と2通りの漢字が使われているみたいです(どちらもチェズと読むみたいですよ)。ちなみに蕃茄(ばんか)とはトマトのことです。 また、ヨーロッパではかつて白い卵形のナスが観賞用になっていたことから英語で"eggplant"、ドイツ語では"eierfrucht"、フランス語では"anbergine"と呼ばれています。 |