2004年2月3日 バンカープランツ

梅の開花

梅の開花
先月の後半までは、厳しい寒波が来た北部九州も、その後は気温も上がり、ここ瀬高も13℃くらいまで最高気温が上昇する日もあり3月並の春を思わせる陽気になりました。1月中旬ごろから開花が始まった我が家の梅も、このところの暖かさで3分咲きくらいまでほころんで、春の訪れを知らせてくれています。

2月3日の博多なす
2月3日の博多なす  ハウスに苗を植えつけてから145日が経った博多なすです。先日までの例年にない寒さも一段落して、春先のような陽気に、少し元気を取り戻しているようです。このまま当分いい天気が続けばいいのですが、明日からはまた寒波がやってくるという天気予報が出ています。

天敵を利用した害虫防除
 BSE(狂牛病)から始まり、昨年問題になった無登録農薬の使用問題など「食」の安全性に関わる問題点がクローズアップされている中、病害虫を防ぐ方法に今までの化学農薬だけに頼るやり方ではなく、自然界にいる虫や微生物を利用した方法を取り入れようとする動きが始まっています。もちろんこういった方法を使うと化学農薬を一切使わなくてもいいというわけではありませんが、いろんな自然の力を農産物の栽培に生かそうとする動きが国内の農家の中に広がり始めています。
バンカープランツの導入
博多なすのハウスの中のバンカープランツ
博多なすのハウスの中には、ところどころに、このような草が生えています。実はこの雑草のように見えるのは、バンカープランツとして植えられている「麦」なのです。バンカープラントとは、栽培作物に害を及ぼさない種類の虫を天敵の餌としてその寄生植物(麦など)とともにハウス内に持ち込む方法です。今回は、アブラムシを天敵を使って抑えようという試みをご紹介します。

ムギクビレアブラムシが寄生した麦(2)

 黒い点々のように見えるのが「ムギクビレアブラムシ」です。色は暗緑色で体長は約2mmのやや平たい卵形のアブラムシです。







 

ムギクビレアブラムシが寄生した麦(1)

 これが今回導入するバンカープランツの麦です。この麦には、博多なすには害をあたえない「ムギクビレアブラムシ」という天敵の餌となるアブラムシを寄生させています。

バンカープランツの植え付け

 これを、あらかじめハウスの中に植えていた「麦」の中に植えつけます。

アブラムシの天敵の導入

右へ ボトルの中身です。

 中身を出して見てみると、細かい木くずの中に、「コレマンアブラバチ」の成虫と蛹(マミー)が、入っていました。(写真中の黒い点に見えるのが蛹です。)
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天敵の放飼

植えつけた麦のそばにアブラムシの天敵の「コレマンアブラバチ」が入った容器を置きます。
コレマンアブラバチ剤

アブラムシの天敵の「コレマンアブラバチ」が、入っているボトルです。

コレマンアブラバチ
「ムギクビレアブラムシ」が寄生した麦のそばに「コレマンアブラバチ」を放せば、この蜂が麦についたアブラムシに寄生して増えてくれてその後、ハウスの中の博多なすにつくアブラムシを退治してくれるという訳ですが、天敵は化学農薬とちがって生き物ですから、ただ撒けば効果があるというものではありません。これから多くのテストをして天敵を利用する栽培技術の実用化を進めていく必要があります。