博多なす栽培情報

2004/ 12/ 29 追肥作業

一富士、二鷹、三ナスビ
 一富士二鷹三なすび
 新春の運試しといえば初夢ですが、一富士・二鷹・三なすび、初夢にこのいずれかが登場するとその一年は縁起が良いといいますが、これは駿河富士・鷹狩・なすびは、いずれも徳川家康の大好きなもので、縁起も良いだろうという説と日本一高い富士、空高く舞う鷹、高価な初なすと高いものずくしで上昇気運にかけたものという話があります。でも何でなすが高いの?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょうね。実は江戸時代初期には、すでになすは促成栽培されており、大変珍重され高価で売買されていましたので、高いものの例えとして富士山・愛鷹山・初物のなすといわれていたのです。2005年も、私たち博多なす生産農家は、常に新鮮な気持ちで皆様に最高に美味しい「博多なす」をお届けできるように頑張りますのでよろしくご愛顧のほどお願いいたします。

12月29日の博多なす
 幹から気根が発生している様子です
種を蒔いてから109日をむかえた「博多なす」のようすです。11月後半から12月中旬にかけては、日射量も多く生育も順調でしたが、12月下旬の日照不足と気温の低さとで、年末から年初めまでは生産量が少なくなると思われます。

 左の写真は湿度が高い状態が続き、博多なすの枝から気根が発生している様子です。気温が低くなるとハウスの換気もやりにくくなってハウス内の湿度も上がり気味で病気の発生も心配になってきますが、生命力旺盛な博多なすの樹は、そんな悪条件の中、幹を割って根の一種である気根を伸ばし空気中からも水分をとっています。

追肥作業
1.2メートルほどの高さに成長しています
 一般的になすのハウス栽培では、主枝が1mぐらいになる時期から、一作を通じて数回の追肥を行います。肥料の施し方として、植えつけ前に土壌に入れる元肥と栽培期間中に随時補給していく追肥がありますが、博多なすの栽培は約1年間の長期にわたりますから、最初に施す元肥だけでは、栽培期間中の肥料をまかなうことが難しいのです。
 
 追肥の時期や量などは植物の状態や土壌の分析データを元にして決めますが、博多なすの品質や生産量に直接関わってきますので生産者の腕の見せ所でもあります。 
 
 栽培に使用する肥料は、有機質原料を使った肥料をおもに使っています。
化学肥料は、窒素やリン酸、カリなどの成分がそのまま植物に吸収されますが有機質肥料を施した場合は、一番下の写真のように、土の中にいる微生物によって分解されてから植物に吸収されます。

 今回は、その追肥作業についてお見せします。
 


根が張っているようす

 ベッド(畝)を覆っているマルチフィルムをめくったところです。
 ベッドの表面には、なすの白い根が張っています。



有機質肥料が分解している様子

 追肥をして2〜3日すると施した肥料にかびが生えてきます。
 これは、有機質肥料を土の中にいる微生物が分解しているからです。
 
博多なすのベッド

 写真の白い矢印で示したところの黒いマルチフィルムをめくって見ましょう。


肥料をやっている様子

 今回は、ベッド(畝)の肩に追肥を施しました。
 追肥には、中央化成の「さざなみ」というアミノ酸系の有機質肥料を使いました。