いろんな種類のなすの話Vol.2

代表的な栽培品種
 まず現在、日本で生産されている「なす」の品種についてお話しましょう。全国にある「なす」の産地では、農業経営の安定化をねらって、施設栽培の導入、産地形成のための単一作物の集団生産が進められています。(このことは私たち瀬高なす部会でも同様です) 多量に生産して、消費地の市場に安定供給するために、美味しさ、安全性はもとより、輸送性、市場性に優れた品種が求められています。その結果、地方で作り続けられた品種よりもF1(一代雑種)品種の栽培が大部分を占めるようになってきました。
日本で栽培されている代表的な「なす」の品種
千成なす
超卵形なす「千両2号」
 長卵型のなすで、極早生の品種です。日本のナスの中でももっとも一般的な品種で、1個の重さは80g〜100g、品種名は、「千両」「千両2号」「早生大名」があります。関東を中心に、東日本での消費量が多く一年中出荷されています。岡山県、群馬県、茨城県などが主力産地ですが全国的に生産されています。
小なす
小なす「竜馬」
 一口なす、茶せんなすとも呼ばれています。1個の重さは60g〜80gで代表的な品種名に「竜馬」「はやぶさ」「改良早真」などがあります。高知県や埼玉県が主力産地です。
長なす
長なす「筑陽」
 一般的に流通している「なす」の中でも果実が18センチから20センチと長いのが特徴です。1個の重さは100g〜120g、代表的な品種には「筑陽」「黒陽」などがあります。代表的な産地は福岡県、熊本県ですが全国的に生産されています。私たちが生産している「博多なす」はこの品種です。
長なす
大長なす「庄屋大長」
 主に九州で夏から秋にかけて栽培されている品種です。果実は35〜40cmにもなります。代表的な品種に「新長崎長」「松山長」「庄屋大長」などがあります。
丸なす
丸なす「賀茂なす」
 果実は、中〜大型の卵型や扁平型のものが多く、臍の部分が比較的大きいのが特徴。代表的な品種に、京都の賀茂ナスがあります。産地としては京都・大阪のほかに「早生大丸」という品種が千葉・新潟・高知などで栽培されています。
米なす
米なす「くろわし」
 アメリカ種の「ブラックビューティ」を日本で改良した品種です。品種名は「くろわし」「早生米国」などがあります。
水なす
水なす「紫水」
 果実は長卵形で手で搾ると水が出るほど果汁が多く、果皮もやわらかいのが特徴です。品種名には「みず茄」「紫水」などがあります。浅漬や一夜漬けには最適です。産地としては大阪泉州が有名です。